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成長期・思春期・骨端線読む時間 約8分

骨端線はどこから閉じる?手・ひざ・肩の順番と身長の伸びとの関係

公開日:2026年10月27日 更新日:2026年10月27日

骨端線は、体じゅうで一斉には閉じません。肘が早く閉じ、肩や手首がそれに続き、鎖骨の胸側の端がいちばん最後です。身長に効くのは脚(とくにひざ)と背骨の骨端線で、肘や肩が閉じていても身長はまだ伸びます。今どの段階かは、手のレントゲンでまとめて確かめます。

骨端線は、体じゅうで同時に閉じるのですか?

同時には閉じません。骨端線(骨の端にある、骨が伸びる部分)は、体の場所ごとに閉じる時期がずれています。

ポルトガルの9〜29歳121人の骨を調べた研究では、腕でいちばん早く閉じるのは肘で、11〜15歳ごろでした。そのあとに肩と手首が続き、いちばん遅いのは鎖骨の胸側の端で、25〜27歳ごろまでに閉じていました。

同じ研究者の脚と骨盤の調査では、女性は男性より1〜2年早く閉じていました。腕でも、女性のほうが2年ほど先に進んでいます。

ここで挙げた年齢は、昔の人の骨から出した目安です。お子さんが今どこにいるかは、年齢ではなく本人の記録と検査で見ます。

骨端線を閉じる方向に働くのは、主に女性ホルモン(エストロゲン)です。日本小児内分泌学会の英文誌の総説は、男の子でもこのホルモンが骨端線を閉じるのに欠かせないと説明しています。思春期が進むと、男女とも体じゅうの骨端線が順に閉じていくのはこのためです。

出典 [1] [2] [3]

身長に関係するのは、どこの骨端線ですか?

身長に関係するのは、脚の骨と背骨の骨端線です。身長は「座高(頭と胴)」と「脚の長さ」を足したものだからです。文部科学省の検討会の資料でも、脚の長さは「身長−座高」で評価すると説明されています。

脚の中でも大きいのが、ひざの周りです。太ももの骨の下の端(ひざ側)の骨端線は、太ももの骨の伸びの7割、脚全体の伸びの4割近くを受け持つと、小児の骨折についての総説は説明しています。

背骨には130を超える成長板(骨端線と同じ働きをする部分)があり、胴の長さを少しずつ伸ばしています(小児整形外科の総説)。

一方、肘・肩・鎖骨の骨端線は、腕の長さや肩幅に関わる部分です。ここが閉じても、身長の伸びが止まるわけではありません。

出典 [4] [5] [6]

思春期の伸びは、体のどこから始まりますか?

足先から始まり、脚、胴の順に進みます。体の先のほうから先に伸びる、というのが成長の決まった流れです。

オランダの靴店の記録を使った研究では、靴のサイズがいちばん大きく変わる時期は、女の子で平均10.4歳、男の子で平均11.5歳でした。これは、胴(座高)の伸びがいちばん大きくなる時期より、女の子で1.3年、男の子で2.5年早い時期です。

同じ研究は、座高の伸びがいちばん大きくなるのは女の子で平均12.0歳、男の子で平均13.7歳だったと報告しています。また、この順番は思春期が早い子でも遅い子でも同じだと紹介しています。

「最近、靴がすぐ小さくなる」は、背の大きな伸びが近づいているサインになりえます。足が先に止まっても、胴はそのあとも伸びます。

脚の伸びは、思春期に入ると1年ほどで速くなり、そのあと1年半ほどかけてゆっくりになっていきます(小児整形外科の総説)。

出典 [7] [8]

「ひざの骨端線はまだ開いている」と言われたら、まだ伸びますか?

はい。ひざの骨端線が開いていれば、脚はまだ伸びます。部活のけがなどでひざのレントゲンを撮ったときに、言われることがあります。

小児整形外科の総説は、思春期の始まり(骨年齢で女の子11歳、男の子13歳)の時点で、ひざに残っている伸びは、脚の長さにして平均5cmほどとしています。脚の手術の時期を決めるときに使われる目安です。

ただし、身長全体があとどのくらい伸びるかは、ひざだけでは決まりません。背骨の伸びも足し合わさるからです。最近1年の伸び、思春期の進み方、手のレントゲンでの骨年齢をそろえて考えます。

ひざの写真や報告書があれば、相談のときに見せてください。いつ、どこで撮ったかが分かるだけでも手がかりになります。

出典 [8]

「肘や肩の骨端線は閉じている」と言われたら、もう伸びませんか?

いいえ、まだ伸びます。肘は体の中で早く閉じる場所なので、肘が閉じていても、脚や背骨の骨端線は開いていることが多いからです。

肘の骨は、骨年齢で女の子11〜13歳、男の子13〜15歳の間に、はっきり形が変わっていきます(小児整形外科の総説)。この時期は思春期の伸びが大きい時期と重なるため、肘の写真は「思春期のどのあたりか」を細かく見る道具として使われています。

肩(腕の付け根)の骨端線は、肘より遅れて閉じます。ただ、肩は腕の長さに関わる部分で、身長には関わりません。

鎖骨の胸側の端は、25〜27歳ごろまで開いていることがあります。これを見て「まだ身長が伸びる」と考えるのは誤りです。身長の伸びは、それよりずっと前に止まります。

出典 [9] [1]

なぜ骨年齢は、手のレントゲンで見るのですか?

手と手首には小さな骨がたくさんあり、1枚の写真で多くの骨端線を見比べられるからです。撮るのも簡単です。利き手でないことが多い左手を撮るのが基本です。

鎖骨や骨盤で骨の成熟を見る方法も試されてきましたが、子どもの診療で決まった方法は、手と手首のレントゲンです。骨年齢は、暦の年齢よりも、1年の伸びや初潮の時期とよく対応すると、骨年齢の方法をまとめた総説は説明しています。

手首の付け根の小さな骨(手根骨)は、ほかの骨より早く成熟しきってしまい、成長ホルモンの影響も受けにくいため、日本で使われる評価法(TW2法のRUS)では使いません。見るのは、腕の骨(橈骨・尺骨)の手首側の端と、指の骨です。

日本の子どもの基準では、思春期の伸びがいちばん大きくなるのは、骨年齢で男の子13歳ごろ、女の子11歳ごろです(日本小児内分泌学会の英文誌の総説)。また、日本小児内分泌学会は、骨年齢で男の子16.0歳、女の子14.6歳を超えると、骨端線が閉じた状態にあたるとしています。

写真の読み方や骨年齢の数字の意味は「骨年齢とは」「骨端線の確認方法は?」のコラムで説明しています。

出典 [3] [10] [11]

股関節の骨端線で、気をつけることは?

太ももの骨の付け根(股関節側)の骨端線がずれる「大腿骨頭すべり症」という病気があります。小学校高学年から中学生の、背が伸びる時期に起こります。

滋賀県立総合病院の小児整形外科によると、日本での発生は約0.003%とまれで、10〜14歳の男の子に多く、平均の発症年齢は男の子12.7歳、女の子11.2歳です。体の大きい子や太り気味の子に起こりやすい一方、スポーツをよくする子にも起こります。

症状は、ほとんど痛みがないものから、痛くて歩けないものまであります。股やひざが痛い、足を引きずる、といった様子があるときは、早めに整形外科を受診してください。成長ホルモン治療中も、同じサインに気をつけます。

出典 [12]

うちの子が今どの段階か、どう確かめればよいですか?

家庭でできるのは、身長を測った日つきで記録し、1年の伸びを出すことです。胸のふくらみ、声変わり、靴のサイズが急に変わった時期も、同じ表に書いておきましょう。

骨端線がどこまで閉じかけているかは、手のレントゲンでまとめて見ます。けがで撮ったひざや肘の写真があれば、それも手がかりになります。

ノビケアでは、医師による無料相談で、お手元の記録を見ながら、今どの段階にいて、伸びる時間がどのくらい残っていそうかを一緒に確かめます。手のレントゲンは近くの医療機関で撮ることをおすすめしていますが、必須ではありません。診察や検査で病気が疑われるときは、医師が専門の小児科へご紹介します。

出典 [13] [11]

骨端線が閉じる順番についてよくある質問

Q. 背骨の骨端線は、いつ閉じますか?

A. 背骨は場所によって閉じる時期が違います。オランダの大学病院の研究では、胸の上のほうと腰の下のほうが早く閉じていました。背骨の伸びの大きな時期は、脚より後に来ます。

Q. 足のサイズが止まったら、身長も止まりますか?

A. いいえ。足は体の中で早く伸び終わる場所です。足のサイズの伸びが落ち着くころに、胴の伸びがいちばん大きくなるという報告もあります。

Q. 閉じる順番は、男の子と女の子で違いますか?

A. 女の子のほうが1〜2年早く進みます。早熟の子も晩熟の子も、体の先から順に伸びる流れは変わりません。

出典 [14] [7] [2]

まとめ

骨端線は肘から閉じ始め、肩・手首が続き、鎖骨の胸側がいちばん最後です。身長に効くのは脚(とくにひざ)と背骨で、思春期の伸びは足先から始まり胴が最後に来ます。肘や肩が閉じていても、身長はまだ伸びます。今どの段階かを知りたいときは、ノビケアの医師による無料相談で、お子さまの記録を見ながらご相談いただけます(予約は公式LINEから)。

出典 [15]

ノビケアの成長ホルモン治療について(自由診療)

ノビケアの成長ホルモン治療は自由診療で、健康保険や医療費助成は使えません。原因となる病気が見つからない低身長への使用は、国内で承認された効能・効果に含まれていない適応外使用です。重い副作用が起きた場合でも、国の医薬品副作用被害救済制度は原則として利用できません。

費用(税込)は、医師による無料相談が0円、医師が必要と判断した場合の郵送検査(指先の血液と尿)が20,000円(送料込み)です。お薬は1本あたり、治療を始める月が40,000円、2か月目以降が60,000円、6か月分一括プランでは50,000円です(注射器・注射針と冷蔵便の送料を含みます)。1か月に使う本数は体重によって変わり、2〜5本が目安です。

注射はご自宅で毎日1回行い、治療は年単位になることが多く、続けるかどうかを定期的に判断します。主な副作用は、注射したところの痛み・赤み・腫れ、関節の痛み、むくみ、頭痛などで、まれに頭の中の圧が高くなる、股関節の骨がずれる、側弯が進む、血糖値が上がる、甲状腺の働きが変わる、といったことがあります。詳しくは「成長ホルモン治療について」のページをご覧ください。ご質問はお問い合わせページから受け付けています。

出典 [13] [15]

お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. Am J Phys Anthropol「Age estimation of adolescent and young adult male and female skeletons II, epiphyseal union at the upper limb and scapular girdle in a modern Portuguese skeletal sample」(Cardoso HF、2008年、9〜29歳121人の骨格、PubMed)
  2. American Journal of Physical Anthropology「Epiphyseal union at the innominate and lower limb in a modern Portuguese skeletal sample, and age estimation in adolescent and young adult male and female skeletons」(Cardoso HF、2008年、PubMed)
  3. Clinical Pediatric Endocrinology「Bone age: assessment methods and clinical applications」(Satoh M、日本小児内分泌学会英文誌、2015年、PMC全文)
  4. 文部科学省 今後の健康診断の在り方等に関する検討会 資料(村田光範「学校保健における身体計測 とくに座高測定の意義について」、PDF)
  5. EFORT Open Reviews「Distal femoral fractures in children」(Sepúlveda M ほか、2022年、PubMed)
  6. Annals of Translational Medicine「The immature spine: growth and idiopathic scoliosis」(Dimeglio A・Canavese F、2020年、PubMed)
  7. Scoliosis「The value of shoe size for prediction of the timing of the pubertal growth spurt」(Busscher I ほか、2011年、オランダ、PubMed)
  8. Journal of Children's Orthopaedics「Lower-limb growth: how predictable are predictions?」(Kelly PM・Diméglio A、2008年、PubMed)
  9. Chirurgia degli Organi di Movimento「Skeletal age assessment from elbow radiographs. Review of the literature」(Canavese F ほか、2008年、PubMed)
  10. Journal of Clinical Research in Pediatric Endocrinology「Traditional and New Methods of Bone Age Assessment-An Overview」(Prokop-Piotrkowska M ほか、2021年、PMC)
  11. 日本小児内分泌学会「成長ホルモンとは」
  12. 滋賀県立総合病院 小児整形外科「大腿骨頭辷り症(大腿骨頭骨端線離開)」(滋賀県ホームページ)
  13. ノビケア「成長ホルモン治療について」(費用・副作用・適応外使用)
  14. Journal of Clinical Medicine「Ossification and Fusion of the Vertebral Ring Apophysis as an Important Part of Spinal Maturation」(Costa L ほか、ユトレヒト大学医療センター、2021年、PubMed)
  15. ノビケア「お問い合わせ」