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ソマトロピンとは?成長ホルモン製剤の働き・副作用と、個人輸入の危険

公開日:2026年10月14日 更新日:2026年10月27日

ソマトロピンは、体の中でつくられる成長ホルモンと同じ形をした成分の注射薬で、子どもの低身長の治療で使われます。医師の処方が必要な薬です。働き、製剤の種類、承認されている病気、副作用、自宅での注射と保管のほか、ネット通販や個人輸入で手に入れてはいけない理由と、処方を受けるまでの流れをまとめました。

先に結論

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ソマトロピンは、どんな薬?

ソマトロピンは、脳の下垂体から出る成長ホルモンと同じアミノ酸の並びをもつ成分の名前です(一般名)。遺伝子組換えの技術でつくられています。

骨の端にある「骨端線(成長板)」に働いて、骨が長く伸びるのを助けます。肝臓などで IGF-1(インスリン様成長因子)という物質がつくられるのを促し、その IGF-1 も骨の伸びにかかわります。

ソマトロピンの製剤は、国内で複数の会社から出ています。毎日注射するもののほか、成長ホルモンに手を加えて週1回の注射で済むようにした製剤もあります(成分名はソマトロピンと別です)。違いは成長ホルモン製剤の種類(毎日型と週1回型の違い)で説明しています。

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ソマトロピンBS(バイオシミラー)とは?

「BS」はバイオシミラー(バイオ後続品)の略です。先に発売された製品と同じ品質・効き方・安全性であることを確かめたうえで承認された製品です。ジェネリック医薬品に近い位置づけで、価格が抑えられています。

ノビケアで使うのは、国内で承認されたソマトロピンのバイオシミラー(10mg)です。当院が国内の医薬品卸から仕入れています。

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どんな病気で承認されている?

ソマトロピン製剤は、製品ごとに承認された病気(効能・効果)が決まっています。代表的なものは、成長ホルモン分泌不全性低身長症、ターナー症候群、SGA性低身長症、プラダー・ウィリー症候群、慢性腎不全による低身長などです。

一方で、検査をしても原因となる病気が見つからない低身長に、国内で承認された薬はありません。この場合にソマトロピンを使うのは適応外使用で、自由診療になります。

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副作用は?

報告されているおもな副作用は、注射したところの痛み・赤み・腫れ、関節の痛み、むくみ、頭痛などです。

まれに、次のようなことが起こる場合があります。

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治療中に確かめることと、救済制度

治療中は、定期的な診察と血液検査で確かめます。いつもと違う症状があれば、すぐに医師に伝えてください。くわしくは成長ホルモン治療の副作用と、治療中に確認することにまとめています。

適応外使用のため、重い副作用が起きた場合でも、国の医薬品副作用被害救済制度は原則として利用できません。

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自宅での注射と保管

ソマトロピンは、ペン型の注入器で、毎日、寝る前に皮下(おなか・太もも・おしりなど)に注射するのが一般的です。針は細く短いものを使います。

保管は冷蔵庫(2〜8℃)です。凍らせたり、高い温度に置いたりすると、薬が使えなくなることがあります。

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ソマトロピンを、ネット通販や個人輸入で買ってもいい?

ソマトロピンは、医師の処方が必要な薬です。処方なしで薬局で買うことはできません。ネットで「購入」「即日発送」とうたっているものは、多くが海外からの個人輸入です。

個人輸入した薬は、本物かどうか、決まった温度(2〜8℃)で運ばれてきたかを確かめられません。厚生労働省も、個人輸入した医薬品は品質や安全性が確認されておらず、健康被害が起きても救済制度の対象にならないと注意をうながしています。

成長ホルモンは、量を体重で決め、身長の伸び方や血液検査を見ながら調整する薬です。骨端線が閉じていれば効果はありません。強い頭痛や吐き気、足のつけ根やひざの痛みなど、すぐに医師が確かめるべき副作用もあります。自分で手に入れて、お子さまに注射するのはやめてください。

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医師に相談して、処方を受けるまでの流れは?

ノビケアでは、次の順で進めます。どの段階でも、治療を受けると決める必要はありません。

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自費で使うときの費用は?

自費の費用は、体重で決まる1か月の本数と、1本の値段で決まります。体重ごとの1か月・6か月の金額は成長ホルモン注射は自費でいくら?体重別の月額と6か月の総額に、含まれるもの(注射器・針、治療中のオンライン診察、冷蔵便の送料)と一緒にまとめています。

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ソマトロピンについてよくある質問

Q. ソマトロピンを使えば、必ず背が伸びますか?

A. 伸び方には個人差があり、必ず伸びるとはいえません。骨端線が閉じたあとは効果がありません。治療の前に、医師が骨端線の状態などを確かめます。

Q. ソマトロピンは何歳まで使えますか?

A. 骨端線が開いている間です。閉じる時期は一人ひとり違うので、レントゲンや伸び方から医師が判断します。

Q. 毎日型と週1回型は、どちらがいいですか?

A. 週1回型は注射の回数が少ない一方で、承認されている病気や量が製品ごとに違います。どれを使うかは、医師が病気・体重・生活に合わせて決めます。

まとめ

ソマトロピンは、体の成長ホルモンと同じ形の成分の注射薬で、医師の処方が必要です。原因となる病気が見つからない低身長への使用は適応外で、自由診療になります。ネット通販や個人輸入で手に入れず、医師の診察を受けてください。

ノビケアの治療の進め方は成長ホルモン治療についてをご覧ください。

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. PMDA「ソマトロピンBS皮下注「サンド」シュアパル 添付文書」(2026年8月改訂 第3版)
  2. 日本小児内分泌学会「成長ホルモンとは」
  3. 厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
  4. ノビケア「成長ホルモン治療について」(費用・副作用・適応外使用)
  5. 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「Q7 救済の対象とならない場合とは、どのような場合ですか。」
  6. PMDA「患者向医薬品ガイド ソマトロピンBS皮下注「サンド」シュアパル」