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成長期・思春期・骨端線読む時間 約7分

晩熟の子はいつまで伸びる?成長期が遅い子の伸び方と、期待してよい場合

公開日:2026年10月27日 更新日:2026年10月27日

晩熟の子は、思春期の伸びが同級生より遅れて来て、そのぶん伸びが止まる時期も後ろへずれます。いつまで伸びるかは、暦の年齢ではなく骨年齢で考えます。体質による晩熟なら、多くは遅れて同級生に追いつきます。

晩熟の子は、いつまで伸びるのですか?

身長が伸びるのは、骨端線(骨の端にある、骨が伸びる部分)が閉じるまでです。日本小児内分泌学会は、骨年齢(日本人のTW2法)が男子16.0歳、女子14.6歳を超えると、骨端線が閉じた状態に当たるとしています。

ここでいう年齢は、暦の年齢ではなく、手のエックス線写真から評価する骨年齢です。晩熟の子は骨年齢が実際の年齢より遅れていることが多く、そのぶん伸びる時期が後ろへずれます。高校生になっても伸びが続く子がいるのは、このためです。

思春期の遅れについての医学の解説(総説、2024年)によると、体質による遅れでは、思春期は暦の年齢ではなく、遅れている骨年齢に沿って進みます。「何年生まで伸びる」と学年で考えるより、骨年齢で考えるほうが実際に近くなります。

日本学校保健会の資料では、1年の伸びが1cmになった年齢を、成長が止まる目安としています。家庭の記録でも、1年の伸びが小さくなってくれば、終わりが近いと分かります。

出典 [1] [2] [3]

晩熟の子は、どんな順番で伸びていきますか?

体質による成長と思春期の遅れについての解説(総説)では、乳幼児期に伸びがゆるやかになったあと、同級生より低めでも一定のペースで伸びます。そして思春期の平均の年齢ごろ、成長曲線の線から離れていきます。同級生が思春期の伸びに入るころ、本人はまだゆるやかな伸びが続くためです。

そのあと、遅れて思春期が始まり、伸びが速くなって追いついていきます。日本人の研究では、伸びのピークは骨年齢で男の子がおよそ13歳、女の子がおよそ11歳ごろでした。晩熟の子では、このピークが暦の年齢では遅れてやってきます。

思春期の伸びの大きさは、始まる時期によって変わります。思春期の始まりがふつうの範囲の子どもを追った研究では、男の子で始まりが遅いほど、思春期の間に伸びる量は少なく、期間も短い傾向でした。遅く始まる子は、そのぶん思春期の前に多く伸びているのです。

そのため、晩熟の子の思春期の伸びは、早熟の子ほど大きく見えないことがあります。伸びのピークが来たかどうかは、1回の測定ではなく、半年から1年ごとの記録で確かめましょう。

出典 [4] [5] [6]

最後は、同級生に追いつけるのですか?

多くは追いつきます。同じ解説では、体質による思春期の遅れは一時的なもので、最終身長の見通しもよいとされています。骨年齢が遅れているぶん伸びる期間が残り、大人の身長はふつうの範囲に入ります。

ただし、両親の身長から考えた目安(目標身長)まで届くかは意見が分かれ、届かないことも多いとされています。「晩熟だから最後は高くなる」とは限りません。

先ほどの研究でも、思春期の始まりの早い・遅いで、大人の身長に差はありませんでした。晩熟は、伸びるタイミングがずれるだけです。

骨年齢を使った最終身長の予測もあります。ただ、予測がずれる大きな原因は、思春期の伸びがいつ来るかを読めないことです。晩熟の子はまさにここが読みにくいため、予測の数字は幅をもって見てください。詳しくは「最終身長の予測はどのくらい当たる?」のコラムで説明しています。

出典 [4] [6] [5]

「体質の晩熟」と考えやすいのは、どんな場合ですか?

体質による晩熟でよくみられる特徴は、次のとおりです。

米国の大学病院で思春期の遅れを診た232人の分析では、半数あまり(53%)が体質による遅れで、男の子に多くみられました(男の子の63%、女の子の30%)。残りには、ほかの原因がありました。

同じ分析では、体質による遅れの子の多くはやせ型でした。ただ22%は体重が多めで、骨年齢の遅れも身長への影響も小さめでした。

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早めに相談したほうがよいのは、どんな場合ですか?

あいち小児保健医療総合センターは、女の子で13歳、男の子で14歳になっても思春期の体の変化がまったくない場合を、思春期遅発と考えるとしています。厚生労働省研究班監修のサイトは、女の子で15歳になっても生理が来ない、胸のふくらみが始まって3年以上たっても来ない場合も、受診の目安にしています。

体質か病気かは、初めは見分けにくいことがあります。においが分かりにくい場合は詳しい検査が必要です。過度な運動や極端な体重減少で思春期が遅れることもあります。運動量がとても多い子や、食事の量が少ない子では、そこにも目を向けてください。

日本学校保健会は、成長曲線の基準線をまたいで下向きになった場合に、病的な原因を考えるとしています。晩熟の子も同級生の思春期の時期には線から離れますが、それより前から線を下へ横切っているなら、早めに相談してください。

体重が減る、強い疲れが続く、頭痛が続く、吐く、見えにくいなどの症状があるときは、早めに医療機関を受診してください。

出典 [8] [9] [3]

晩熟の子で、治療を考えることはありますか?

体質による晩熟では、多くは治療をせずに経過を見ます。思春期の遅れが本人の強い悩みになっているときは、少量の男性ホルモンを短い期間使い、思春期のきっかけをつくる方法があります(男の子で暦の年齢14歳、骨年齢12歳ごろから)。骨の成熟を進めすぎないよう、量は慎重に決めます。

成長ホルモン治療は、思春期が遅く背が低い子で大人の身長を高くするデータが、まだそろっていません。一方で、晩熟の子は骨端線が閉じるまでの時間が残っていることが多い時期です。身長を伸ばしたい気持ちが強いなら、記録と骨年齢をもとに、治療も含めて医師と相談できます。

本人の気持ちも大切です。同級生との体の違いで悩む子への声かけは、「体の変化が友だちより遅い男の子の気持ち」のコラムで説明しています。

出典 [2] [4]

ノビケアでは、晩熟の子の相談ができますか?

できます。ノビケアは自由診療のオンライン外来で、病気ではないけれど身長をもっと伸ばしたい子どもの相談も受けています。

医師による無料相談では、身長の記録、思春期のサインの時期、骨年齢の結果(あれば)を見ながら、残りの期間と選択肢を一緒に整理します。骨年齢の検査は近くの医療機関で受けることを勧めていますが、必須ではありません。必要に応じて郵送の血液・尿検査を行います。診察や検査で病気が疑われるときは、医師が専門の小児科へご紹介します。

出典 [10] [11]

晩熟の子の伸び方についてよくある質問

Q. 晩熟の子は、高校生になっても伸びますか?

A. 骨年齢が遅れていれば、高校生になっても伸びが続くことがあります。何年生まで、という決まりはないため、骨年齢と1年あたりの伸びで確かめます。

Q. 声変わりがまだなら、これから伸びますか?

A. 声変わりは、思春期に入って1〜2年たってから見られることが多いとされています。まだなら、伸びのピークの前にいるかもしれません。精巣の大きさなど、ほかのサインもあわせて確かめます。

Q. 晩熟なら、何もせずに待っていてよいですか?

A. 体質の晩熟なら、多くは自然に思春期が来ます。待つ間も、同じ条件で身長を測って成長曲線に書き込んでおきましょう。いまの伸びが順調でも、もっと上をめざせるかは記録で一緒に見られます。

出典 [8] [1]

まとめ

晩熟の子は、思春期の伸びが遅れて来て、伸びる時期も後ろへずれます。いつまで伸びるかは骨年齢で考え、体質の晩熟なら多くは追いつきます。記録と骨年齢をそろえて見通しを立てたいときは、ノビケアの医師による無料相談をご利用ください。

出典 [11]

ノビケアの成長ホルモン治療について(自由診療)

ノビケアの成長ホルモン治療は自由診療で、健康保険や医療費助成は使えません。原因となる病気が見つからない低身長への使用は、国内で承認された効能・効果に含まれていない適応外使用です。重い副作用が起きた場合でも、国の医薬品副作用被害救済制度は原則として利用できません。

費用(税込)は、医師による無料相談が0円、医師が必要と判断した場合の郵送検査(指先の血液と尿)が20,000円(送料込み)です。お薬は1本あたり、治療を始める月が40,000円、2か月目以降が60,000円、6か月分一括プランでは50,000円です(注射器・注射針と冷蔵便の送料を含みます)。1か月に使う本数は体重によって変わり、2〜5本が目安です。

注射はご自宅で毎日1回行い、治療は年単位になることが多く、続けるかどうかを定期的に判断します。主な副作用は、注射したところの痛み・赤み・腫れ、関節の痛み、むくみ、頭痛などで、まれに頭の中の圧が高くなる、股関節の骨がずれる、側弯が進む、血糖値が上がる、甲状腺の働きが変わる、といったことがあります。詳しくは「成長ホルモン治療について」のページをご覧ください。ご質問はお問い合わせページから受け付けています。

出典 [10] [11]

お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. 日本小児内分泌学会「成長ホルモンとは」
  2. Journal of Clinical Research in Pediatric Endocrinology「A Current Perspective on Delayed Puberty and Its Management」(Abacı A・Besci Ö、2024年、PMC)
  3. 日本学校保健会 学校保健ポータルサイト「1.成長曲線とは(なぜ、なに、どうして?学校保健 第1回「成長曲線」)」
  4. Italian Journal of Pediatrics「Current clinical management of constitutional delay of growth and puberty」(Gaudino R ほか、2022年、体質性思春期遅発症の総説、PMC)
  5. Clinical Pediatric Endocrinology「Bone age: assessment methods and clinical applications」(Satoh M、日本小児内分泌学会英文誌、2015年、PMC全文)
  6. American Journal of Human Biology「Age of pubertal onset affects the intensity and duration of pubertal growth peak but not final height」(Vizmanos B ほか、2001年、思春期の始まりの年齢で分けた子ども251人を10〜20歳まで追った縦断研究、PubMed)
  7. Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism「Delayed Puberty: Analysis of a Large Case Series from an Academic Center」(Sedlmeyer IL ほか、2002年、米国ボストン小児病院の思春期遅発232人)
  8. あいち小児保健医療総合センター「思春期早発症・遅発症「思春期が早い?遅い?治療が必要なの?」」
  9. 厚生労働省研究班監修 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ「思春期が遅い(思春期遅発症)」(国立成育医療研究センター監修、2026年8月更新)
  10. ノビケア「成長ホルモン治療について」(費用・副作用・適応外使用)
  11. ノビケア「お問い合わせ」