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成長ホルモン治療読む時間 約8分

成長ホルモン治療中に眠い・だるいときは?考えられることと伝えること

公開日:2026年10月27日 更新日:2026年10月27日

成長ホルモン治療中に眠い・だるいときは、原因をひとつに決めつけず、睡眠と体の働きを順に確かめます。お薬の説明書には、甲状腺の働きが落ちる、血糖値が上がるといった、だるさにつながる変化が書かれています。頭痛が続く・吐く・見えにくい、のどが渇いて尿が多いときは、次の診察を待たずに連絡してください。それ以外は、いつから・どんなときに眠いかを記録して医師に伝えましょう。

すぐに連絡・受診したほうがよいのは、どんなとき?

眠気やだるさに次のような様子が重なるときは、次の診察を待たずに、医療機関を受診するか主治医に連絡してください。けいれん、呼びかけへの反応が鈍い、意識がおかしいときは、迷わず119番に連絡しましょう。

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夜や休日に迷ったときは、どうすればよいですか?

夜間や休日に様子を見てよいか迷うときは、子ども医療電話相談(#8000)で、小児科医や看護師に相談できます。電話では、成長ホルモンの注射をしていること、製剤の名前、最後に注射した時刻を伝えましょう。

オンラインで治療を受けている場合も、急なときに診てもらえる近くの医療機関を、先に決めておきましょう。受診したときは、成長ホルモンの注射をしていることを医師に伝えてください。

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成長ホルモンの注射で、眠くなることはありますか?

ノビケアで使うソマトロピンBS(ソマトロピンのバイオ後続品)の添付文書では、副作用の表が、子どもの低身長の治療と大人の治療とに分かれています。眠気(傾眠)、倦怠感、疲労は大人の欄にあり、子どもの低身長の欄にはありません。

ただ、子どもの欄にも、だるさや眠気につながる変化は載っています。甲状腺の働きが落ちる甲状腺機能低下症、血糖値が上がりやすくなる耐糖能の低下、貧血、いびき、扁桃やアデノイド(鼻の奥にあるリンパの組織)が大きくなること、頭の中の圧が高くなることによる頭痛や吐き気などです。

ですから「注射をしたから眠い」と考えるより、「注射を続けるなかで、体の働きや眠りに変化が起きていないか」を確かめます。副作用の全体像は「成長ホルモン治療の副作用と、治療中に確認すること」のコラムにまとめています。

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甲状腺の働きが落ちると、どんな様子になりますか?

患者向けの説明書には、甲状腺機能低下症の症状として、疲れやすい、まぶたが腫れぼったい、寒がり、体重が増える、いつも眠たい、便秘、かすれ声、髪が抜けるといった様子が挙げられています。

このお薬の子どもの臨床試験では、44人のうち6人に甲状腺機能低下症がみられました。欧州小児内分泌学会などの合同会議の声明は、治療を始めると、隠れていた甲状腺の働きの低下が表に出ることがあるとしています。そのため、開始時と量を増やしたあとに甲状腺の働きを調べるよう勧めています。

甲状腺の働きが落ちると、身長の伸びにも響きます。眠そう、寒がる、便秘が増えたといった様子が重なるときは、診察で伝えて血液検査で確かめてもらいましょう。甲状腺と身長の関係は「甲状腺の病気と身長」のコラムで説明しています。

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血糖値の変化でも、だるくなりますか?

成長ホルモンには、血糖値を下げるインスリンの効きを弱める働きがあります。添付文書では、治療で血糖値やHbA1c(しばらくの間の血糖の平均を映す値)が上がることがあるため、定期的に測るよう示されています。患者向けの説明書には、糖尿病の症状として、体がだるい、体重が減る、のどが渇く、水をたくさん飲む、尿が増えるといった様子が挙げられています。

量をまちがえて多く打った場合は、まず血糖値が下がり(お腹がすく、冷や汗、疲れやすい、手足のふるえなど)、次に上がる(体がだるい、のどが渇くなど)ことがあると書かれています。2回分を打ってしまったときは、様子を見ずに主治医に連絡してください。血糖の検査で「高め」と言われたときのことは「成長ホルモン治療と血糖値」のコラムで説明しています。

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頭痛や吐き気をともなう眠気は、なぜ急ぐのですか?

成長ホルモン治療では、まれに頭の中の圧が高くなることがあります。添付文書には、それによる頭痛、吐き気や嘔吐、見え方の異常が副作用として挙げられています。治療を受けた子ども5万7968人の国際的な登録データでは、この状態は41人でした。治療を始めてから起こるまでの期間の中央値は、病気のグループごとに0.01〜1.3年でした。

頻度は高くありませんが、早く気づくことが大切です。始めて間もない時期や量を増やしたあとに、頭痛と吐き気が続く、見え方がおかしいときは、すぐに連絡してください。頭痛で気をつけたいサインは「成長ホルモン治療中の頭痛」のコラムでくわしく説明しています。

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夜の眠りは足りていますか?

日中の眠気でまず確かめたいのは、夜の睡眠の長さです。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」は、小学生は9〜12時間、中学・高校生は8〜10時間を参考に睡眠時間をとるよう勧めています。思春期は眠りと目覚めのリズムが遅れやすく、夜ふかしと朝寝坊になりやすい時期です。

眠りの質も大切です。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、子どもが大きないびきをかくことはふつうなく、原因にはアデノイドや扁桃が大きいこと、鼻づまりなどがあると説明しています。いびきや呼吸が止まる様子があると、夜中に目を覚ましやすく、日中ぼーっとしていることがあります。

いびきが気になるときは、眠っている様子を、胸とあごの動きが分かるように動画で撮っておくと診察の参考になります。注射の時刻が寝る時刻を遅らせていないかも見直しましょう。いびきと身長の関係は「いびき・睡眠時無呼吸と子どもの身長」のコラムで紹介しています。

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治療と関係なく、眠い・だるいこともありますか?

眠気やだるさは、治療と関係のない理由でも起こります。かぜなどの感染症のあと、部活動や習いごとで疲れがたまっているとき、テストや行事の前後で夜ふかしが続いたときなどです。

心の疲れが体に出ることもあります。厚生労働省は、朝起きるのがつらそう、なかなか起きられない、体がだるそうといった様子を、子どもの心のSOSのサインに挙げています。毎日の注射が負担になっていないか、学校で困っていることはないか、責めない言い方で聞いてみましょう。思春期の眠気と身長の関係は「思春期によく眠る・朝起きられない」のコラムでくわしく説明しています。

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医師には、何を伝えればよいですか?

眠気やだるさは、本人の感じ方だけでは伝わりにくい症状です。1〜2週間ほど、次のようなことをメモしておくと、医師が原因を考えやすくなります。

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ノビケアでは、どのように確かめますか?

ノビケアでは、お薬を出すごとにビデオ通話で診察し、身長の伸びとあわせて体調や副作用を確かめています。眠気やだるさがあるときは、診察の日を待たずにご連絡ください。医師が必要と判断した場合は、郵送の血液検査で甲状腺の働きや血糖などを確かめます。

ほかの薬を使っているときも伝えてください。添付文書では、ステロイド(糖質コルチコイド)の薬と一緒に使うと、成長を促す働きが弱まることがあるとされています。

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成長ホルモン治療中の眠気・だるさについてよくある質問

Q. 治療を始めてから、よく眠るようになりました。伸びている証拠ですか?

A. 眠気の強さで伸びを判断する根拠はありません。伸びているかどうかは、同じ条件で測った身長の記録で確かめましょう。眠る時間が足りているか、日中の様子に変化がないかもあわせて見てください。

Q. 甲状腺の働きが落ちていたら、治療はやめるのですか?

A. 説明書では、甲状腺機能低下症があらわれた場合は適切な治療が行われるとされています。成長ホルモン治療を続けるかどうかは、検査の結果を見て医師が決めます。

Q. だるそうなので、何日か注射を休ませてもいいですか?

A. 自分の判断で休まず、まず主治医に連絡してください。原因によって、続けながら様子を見るか、量を見直すか、検査を急ぐかが変わります。

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まとめ

成長ホルモン治療中の眠気やだるさには、睡眠不足や成長期のリズムのほか、甲状腺の働きの低下、血糖値の変化、いびきなど、いくつもの理由があります。はじめに挙げた急ぐ症状があるときは、次の診察を待たずに連絡してください。それ以外は、いつから・どんなときに眠いかを記録して伝えましょう。治療中の体調の見方を相談したい方は、ノビケアの医師による無料相談をご利用ください。予約は公式LINEから受け付けています。

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ノビケアの成長ホルモン治療について(自由診療)

ノビケアの成長ホルモン治療は自由診療で、健康保険や医療費助成は使えません。原因となる病気が見つからない低身長への使用は、国内で承認された効能・効果に含まれていない適応外使用です。重い副作用が起きた場合でも、国の医薬品副作用被害救済制度は原則として利用できません。

費用(税込)は、医師による無料相談が0円、医師が必要と判断した場合の郵送検査(指先の血液と尿)が20,000円(送料込み)です。お薬は1本あたり、治療を始める月が40,000円、2か月目以降が60,000円、6か月分一括プランでは50,000円です(注射器・注射針と冷蔵便の送料を含みます)。1か月に使う本数は体重によって変わり、2〜5本が目安です。

注射はご自宅で毎日1回行い、治療は年単位になることが多く、続けるかどうかを定期的に判断します。主な副作用は、注射したところの痛み・赤み・腫れ、関節の痛み、むくみ、頭痛などで、まれに頭の中の圧が高くなる、股関節の骨がずれる、側弯が進む、血糖値が上がる、甲状腺の働きが変わる、といったことがあります。詳しくは「成長ホルモン治療について」のページをご覧ください。ご質問はお問い合わせページから受け付けています。

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お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. PMDA「患者向医薬品ガイド ソマトロピンBS皮下注「サンド」シュアパル」
  2. PMDA「ソマトロピンBS皮下注「サンド」シュアパル 添付文書」(2026年8月改訂 第3版)
  3. 厚生労働省「上手な医療のかかり方」「子どもの症状は♯8000」
  4. European Journal of Endocrinology「GH safety workshop position paper: a critical appraisal of recombinant human GH therapy in children and adults」(欧州小児内分泌学会・成長ホルモン研究学会・米国小児内分泌学会の合同会議の声明、2016年、PMC)
  5. Hormone Research「Headache, idiopathic intracranial hypertension and slipped capital femoral epiphysis during growth hormone treatment: a safety update from the KIGS database」(Darendeliler F ほか、2007年、国際登録データの57,968人、PubMed)
  6. 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(PDF)
  7. 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「睡眠時無呼吸」(子どものみみ・はな・のどの病気Q&A)
  8. 厚生労働省 こころもメンテしよう「こころのSOSサインに気づく」
  9. ノビケア「成長ホルモン治療について」(費用・副作用・適応外使用)
  10. ノビケア「お問い合わせ」